コーチング 教育

赤鉛筆指導とコーチング

投稿日:2018年8月27日 更新日:



小学校教師の世界では
知る人ぞ知る
「赤鉛筆指導」というものが
あります。

先日行われた
特別支援教育をテーマとした
「槇田塾拡大セミナー」で
私の師匠 槇田健が
紹介しました。

いわゆる
勉強が苦手な子に対する
指導法です。

答えがわからない子には
答えを写させます。
「写すのもお勉強のうち」
と言って堂々と写させます。

そしてさらに、
答えを写すことも
できない子には
教師が赤鉛筆で
ノートに薄く答えを書きます。

「なぞってごらん。
 できたらもっておいで。」
と言います。

なぞった答えを
もって来させて
大きく丸をつけます。

「よくできたね。」
と言って褒めます。

この指導法の効果を
知らない教師は言います。

「そんなことでは
 勉強にならない。」
「なぞっているだけでは
 自分でできるようにならない。」

しかし、この指導法を
やったことがある教師は
みんな実感しています。

なぞることを
続けているうちに
答えを写せるようになります。

さらに、
自分で答えを書けるように
なってくるのです。

テストで20点、30点だった子が
60点、70点になってくるのです。

なぜ赤鉛筆で書いた答えを
写させるだけで
勉強ができるように
なるのでしょうか。

コーチングの理論が
その答えを教えてくれます。

勉強ができない子は
今までに失敗経験を
重ねてきています。

「できない。」
「わからない。」
という経験が
蓄積されているのです。

すると
エフィカシー
(自己効力感)が低下し
自己イメージが下がります。

「自分は勉強ができない。」
「自分は何をやっても
 うまく行かない。」

という自己イメージが
作られるのです。

そうすると
新しい課題に向かう
力が失われていきます。

心理学的には
「学習性無力感」という
状態に陥ってしまうのです。

能力的には
「答えを写す」
という作業が可能な子も

「自分はできない。」
「また失敗するかも。」
という思いから、
写すということすら
できなくなってしまいます。

マインドのあり方が
パフォーマンスを
大きく損ねて
しまっているのです。

そんな子でも
なぞることならできます。
失敗がないからです。
先生が書いてくれた
答えだからです。

そして
なぞった答えを
先生に持っていくと
丸をつけてくれて
褒められます。

「よくできたね。」

その瞬間
小さな成功体験が
その子の心に
刻まれるのです。

「自分はできない。」
という自己イメージに
少しだけ
希望の光がさすのです。

それは
ただ単になぞっただけ
かもしれません。
その子の本当に持っている
学習の力を引き出したことには
なっていないかもしれません。

それでも、
その子の心には
「自分はできるかも。」
という希望がわいてきます。

マインドが変わってくるのです。

そして
そのかすかな
成功体験が重なってくると

エフィカシーが上がり
自己イメージがどんどん
変わってきます。

「自分はできない。」
という自己イメージが
「自分はできる。」
というイメージに変わるのです。

このブログでも
なんどもお伝えしているように

人は自己イメージ通りの
人間になります。

自分は価値ある人間だ
という自己イメージがある人は
本当に価値ある人間になり

自分は全く価値のない人間だ
という自己イメージの人は
本当にそうなるのです。

自己イメージの低い人は
何かで大成功を収めたとしても
「これは自分らしくない。」
と思ってしまい、

次に自己イメージ通りの
大失敗をしてしまうのです。

その人の能力とは
関係なく、
その人のマインドが
その人を規定するのです。

子どもであれば
それが顕著に表れます。

マインドのあり方次第で
その子のパフォーマンスは
何倍にも何十倍にもなります。

赤鉛筆指導は
コーチング理論に適った
素晴らしい指導法なのです。

コーチング理論を
知らない教師は
子どものマインドのあり方を
無視してしまいます。

表に現われた
分かりやすい「成果」のみを
よりどころに指導します。

過去のその子の成果をもとに
その子の評価を下します。

この子は勉強ができる子だ
この子は勉強ができない子だ

この子は忘れ物をしない子だ
この子は忘れ物ばかりする子だ

さらに
過去の成果から
子どもたちの未来を規定します。

きっとこの子は
こんな学校が合っているに違いない
きっとこの子は
こんな仕事が合っているに違いない

そうやって過去の成果から
その子の進路指導をします。

その子が
どんな心の状態なのか
その子が
どんな夢や希望を
持っているかは
教師の評価には
入っていないのです。

教師をはじめとした
子どもたちに関わる人には

ぜひ、
コーチングについて
学んでほしいと思います。

目に見えた分かりやすい
「成果」のみで
その子の評価を下し、
その子の未来を
規定しないでほしいのです。

赤鉛筆指導で
その子のマインドが変わり
その子の未来が
大きく変わるように

目の前の子どもには
無限の可能性があります。

そして、
コーチングを知ったあなたにも
また、
無限の可能性があります。

全てはマインドのあり方
次第なのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夢をかなえるメルマガ
ドリサポメール
無料登録はこちら

https://maroon-ex.jp/fx100487/vju2ci

ドリームサポートコーチング
ホームページ
https://dreamsupport.info

よろしければクリックをお願いします。


生き方ランキング
にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村



-コーチング, 教育

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

何かのために勉強するって・・・?

今日は、モチベーションの話。 みなさんは何のために 勉強しているのですか? この答えは、 学習のモチベーションという 考え方で分類することができます。 学習のモチベーションには 6つあるといいます。 …

そもそも論から教育を考える

今日は教育のお話です。 先日は 第1回尼崎市学びと育ち研究所報告会で 教育哲学者の苫野一徳さんが 参加する鼎談を聞きに行きました。 苫野さんは 「そもそも教育とは何か?」 「どのような教育がよい教育か …

山口県の教育政策に物申す〜相対評価に引きずられる人々〜

全国学力・学習状況調査 平成19年度から始まった大規模な学力調査です。 全国の小学6年生と、中学3年生が調査対象です。 山口県において、この調査の「平均点」が各学校の一番の関心となっています。 全国平 …

自分のユニークを磨こう

友達の勧めで、映画「グレイテスト・ショーマン」を見てきました。 好評だったので、2回も延長されていたそうです。 家族と予定が合わず、一人で見に行ったのですが、 一番後ろの席で何度も涙をぬぐいながら見ま …

あなたは偉い人ですか?

「あなたは偉い人ですか?」 この質問に 「はい。」 と答えられる人は少ないでしょう。 では、「偉い人」と聞いて 誰を思い浮かべますか? 徳川家康 福沢諭吉 伊藤博文 野口英世 きっとこのような歴史上の …