コーチング 教育

即レスという同調圧力

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女子高生の間で、
snsやメールなどの
やりとりをするときに、
「即レス」をしないといけない
というルールが
できてしまっているようです。

すぐに返事をしないと、
「どうしてすぐに
 返事しないの?」
「私のこと大切に
 していないのね。」
ということに
なってしまうそうです。

「即レス」を
しなかったのが原因で、
その子が仲間外れにされたり
いじめにつながったりと
いうこともあるようです。

はたから見れば、
「自分たちで自分たちの
 首を絞めているなあ
 そんな関係性を
 やめればいいのに。」
なんて思ってしまいます。

少し厳しい言い方をすれば、
「なんてバカらしい。」
という感じですよね。

でもおそらく
その女子高生たちからすれば、
その友達グループの中に
いられるかどうかは、
死ぬか生きるかというほどの
重い問題だと思っているのです。

そこには、
極めて強い
同調圧力が働いています。

私はこのような状態になってしまう
根本原因は、
学校教育にあると思っています。

現代の日本の学校教育では、
30〜40人に一人の教師がつき、
授業を行っています。

「個性の尊重」などという
美辞麗句はスローガンとして
掲げられていますが、

実際には、
人と違う言動をすると
叱責の対象となります。

違う服を着ること(制服の存在)
違う髪型にすること(厳しい校則)
違う勉強をすること(授業内容の固定)
違う時間に来ること(時程の固定)
違う発言をすること(シナリオのある授業)

これは教師の個人レベルで改善できる
ものもありますが、
学校のシステム上
しょうがないものもあります。

一人一人違う教育ではなく、
みんな一緒の教育が行われているのです。

「あの子変わってるよね。」
という言葉の意味が
アメリカでは、
褒め言葉なのに対し、
日本では、
悪口になっているのを見ても、

「個性を尊重する」
というスローガンが
有名無実になってしまっていることが
よくわかると思います。

「みんな仲良く」
という学級目標も
この同調圧力を助長している
教育の一つです。

私が教員をやっていたころ
外遊びの奨励をということで
「特に用事がない人は、
 昼休みに外で遊びましょう。」
とよびかける取り組みがありました。

私はこの取り組みに反対でした。
活発な子は何もしなくても
外で遊びます。

そういう子は発言力もあり、
クラスの話題の
中心にいる子どもたちです。

しかし、比較的おとなしい子の中には、
図書室で本を読みたい子もいます。
そんな子どもたちにも、
「早く外で遊んで来なさい。」
と呼びかけるのです。

昼休みは自由なことが
できる時間のはずです。
外遊びの奨励という取り組みは、
図書室で本を読みたい子の
権利を奪ってしまいます。

そして、
「外で活発に遊べない子は、
 空気が読めない子だ。」
という同調圧力になりかねません。

「あの子暗いよね。」
「いつも図書館に入り浸っちゃって。」
という異質なものへの不寛容の
精神を生み出してしまいます。

「外で活発に遊ぶことはいいことだ。」
という錦の御旗を振りかざして、
教師は知らず知らずのうちに、
同調圧力を作り出してしまっているのです。

その積み重ねが
「即レス」をしないと
非難されるというお互いを縛る人間関係に
つながっているのです。

そして、大人になっても
人の目が気になって
自分のやりたいことに制限を
かけてしまったり、

社会の空気や常識に囚われて
思考停止してしまう人たちを
作り出してしまっています。

教育に携わる人間は、
社会での生きづらさを生み出すことに
加担してしまう恐れがあるということへの
自覚をしっかりともつ必要があります。

多様性への寛容とはなんなのか。
個性の尊重とは何なのか。
それを具現化する
教育実践とはどのようなものなのか。

これについてしっかり
考える必要があると思います。

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