教育

そもそも論から教育を考える

投稿日:2018年5月23日 更新日:



今日は教育のお話です。

先日は
第1回尼崎市学びと育ち研究所報告会で
教育哲学者の苫野一徳さんが
参加する鼎談を聞きに行きました。

苫野さんは
「そもそも教育とは何か?」
「どのような教育がよい教育か?」
という本質論から考えないと
教育論議の軸がぶれてしまって、
教育実践が実あるものにならない
と言っています。

わたしもその考えに賛成です。

教職経験の中で、
「そもそも論」が抜け落ちているために
おかしな教育政策、教育実践が
行われているのを
目の当たりにして来たからです。

例えば学力向上について。
山口県教育委員会のパンフレットで、
「学力調査の平均点を全国トップクラスにする」
という目標が書かれていました。

そのために現場で
何が行われているかというと
学力調査の前に対象となる6年生に
ひたすら過去問などのプリント学習を
させているのです。

伝え聞いた話では、
4月の終わりに行われる学力調査までは
通常の授業は無く、テスト対策ばかり
やっている学校もあったそうです。

しかもそれは市町村の教育委員会レベルで
各学校に指示されていたのです。

学力調査の本来の目的から大きく外れる
教育政策、教育実践がまかり通っているのです。

「学力調査の平均点を全国トップクラスにする」
という馬鹿げた目標からは、
「平均点を上げる」という部分のみに
フォーカスした実践が導き出され、
現場はそれを一生懸命やっているのです。

私自身、学力調査の過去問を
ひたすらコピーする作業をしながら、
「自分は何をやっているんだろう?」と
虚しさがこみ上げて来たのを覚えています。

そもそも学力調査は
授業改善のために行われるものです。
子どもたちに身についていない内容を把握し、
日常の授業をどう変えていけばいいかを
考えるものです。

子どもたちにとっては、
日頃の授業がより分かりやすくなれば、
いいのです。

それなのに
「平均点を上げる」
というおかしな目標設定のおかげで、
過去問のプリント学習という
おかしな実践が
行われているのです。

私は
子どもたちの幸せにつながるかどうか
という視点こそが大切だと思っています。

子どもたちの幸せにつながらない
実践は淘汰されていくべきです。

苫野さんは公教育の本質を
「自由の相互承認の実質化」
といっています。

「そもそも」を
底の底の底まで深く考えていって
たどり着いた言葉だと思います。

私も、
教師とはどうあるべきかを
底の底まで深く考えて、
コーチングにたどり着きました。

「みんな一緒」の教育は、もはや時代遅れです。

「私は国語が好き。」
「もっと算数をがんばりなさい。」
というのが「みんな一緒」の教育。

「私は国語が好き。」
「私は算数が好き。」
「それぞれでいいよね。」
これがこれからの教育です。

自分と人とは違うのだとお互いに認め、
一人一人、それぞれが目指すゴールを
達成するのを助ける。

それが、AI時代の教師の仕事なのだと
確信しています。

教育新時代に向けて、
コーチングで貢献したいという
思いを新たにしました。

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