教育

みんな一緒の教育?それぞれ一人ひとりの教育?

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今の学校教育は、真逆をやっています。

社会に出たら、自分のユニークさが最も大切な武器になります。
誰でもできる仕事を頼む相手は、あなたじゃなくてもいいのです。
誰でもできる仕事は、あなたの隣の人でもできます。
誰でもできる仕事は、あなたの隣の隣の人でもできます。
わざわざあなたに頼む必要はないのです。

「お前の代わりなんて、いくらでもいるんだからな。」
なんて、上司の言葉がドラマで出てきたりしますよね。
誰にでもできる仕事をやっているからなのです。

そういう仕事をやっている人は、
より安く働いてくれる人に取って代わられます。
そういう仕事をやっている人は、
より、上司の機嫌を上手にとれる人に取って代わられます。

誰でもできることをやっている。
というのは、社会に出たらさほど価値のある事ではないのです。

しかし、・・・・
学校では、
「こんな事誰でもできるのに、どうしてあなたは出来ないの?」
と言われます。
「他の人はみんなできてるのに。あなただけできていないでしょ。」
と言われます。

なぜか学校では、「みんな一緒」を求められるのです。
社会に出たらあまり役に立たない事なのに・・・・・。

廊下はみんな一緒に移動しなさい。
挨拶はみんな一緒にしなさい。
服装はみんな一緒にしなさい。
勉強はみんな一緒にしなさい。
目標もみんな一緒にしなさい。

学校という場所は「みんな一緒」だらけです。

こんな教育を受けてきた子どもたちが、
社会に出たときに、どうなるか。
火を見るよりも明らかでしょう。

それなのに、平成30年にもなったいま現在でも、
「みんな一緒」の教育を続けているのです。

さらに、悪いことには・・・・。



「みんな一緒」を求める一方で、
それぞれ一人ひとりの評価を行います。

「みんな一緒」に授業を受けてきたのに、
テストは、「一人ひとり」なのです。
隣の人と相談してはいけません。
一緒に勉強した友達と教えあうことができないのです。

「みんな一緒」にやらなければいけないのに、
その成果を発揮するべき、テストの時だけは「一人ひとり」なのです。

さらに、「みんな一緒」の成績になると困るので、
わざと差が出るように、テストの難易度を調節します。

「みんな一緒」の教育の行き着く先は、
結局は、選別なのです。
入口はみんな一緒で、出口が選別。

これって、真逆でしょう?

世の中は、様々な人が集まって、力を合わせて課題を解決する場です。

映画をを例に考えてみましょう。
映画は、脚本家、カメラマン、演出家、監督、衣装、ヘアメイク、編集、音楽
実に多様な人たちがスタッフとして参加します。
これがみんな一緒のスキルを持つ人だったら、映画はできませんよね。

それぞれ違う、自分の専門性を持ち寄って
一緒に一つの大きな作品を作り上げるのです。

入口は「一人ひとり」から出口は「みんな一緒」という流れなのす。

脳科学者の茂木健一郎さんは、
講演の中で
「知は個人に帰属するものではない。
 知は集団に帰属するものである。」
という言葉を言われました。

「一人ひとり」それぞれの「知」を持ち寄って
「みんな一緒」に集団の「知」を作り出していきます。

私のクラスに、飛行機が大好きな子どもがいます。
学びノート(自主学習帳)に飛行機について調べたことを
びっしりと書いてきます。

おそらく、他の子どもたちは全く知らない知識をどんどん吸収しています。
私は、「河村学級の飛行機博士だね。」と言っています。
その子が、「先生、飛行機の間は5マイルあけないといけないんですよ。」と言ってきました。
私は、「すごいなあ。ところで、1マイルって何キロだか知ってる?」と聞くと、
「えっ?」
と言って、すぐに国語辞典で調べていました。
「先生、16キロでした。」
「いや、違うやろ。1.6キロやろ。」
なんていう楽しい会話で盛り上がりました。

私は、「どんどん調べて先生に教えて。」と言っています。
飛行機のことなら「あなたじゃないと。」と言われるようになっているのです。

「誰でもできる。」から「あなたじゃないと。」と言われる仕事ができる人になる。
教育が目指すのはそこではないかと思っています。



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