教育

教師に蔓延する「立場主義」を廃す

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私たちは教師という「立場」で子どもたちを指導しています。
教師は、学校という組織を守り、学級という組織を守る立場です。

そんな立場に立ったとき、
「あの子はいい子だねえ。」
という言葉が出てきます。

この場合の「いい子」とは、
「自分にとって都合のいい子」
「自分のいうことを聞く子」
「自分の思い通りに行動する子」
であることが多いのです。

私も実際に学級担任をしていると、
いわゆる「いい子」が多いクラスは学級経営が楽になることが実感できます。
授業時間や休み時間などに担任の手を取る事案が起こりにくいのです。

つまり、「いい子」が多ければ、教師という「立場」を守るのに都合がよく
「悪い子」が多ければ、教師という「立場」が危うくなってしまうのです。

昨日読んだ本「『学力エリート』は暴走する」安冨歩著 では
「立場主義」の弊害について書かれていました。
官僚という「立場」を守るために、平気で「良心」を捨てる。
そんな「立場主義」が日本を蝕んでいるというのです。

教師は、本来子どもの幸せを一番に考えるべきなのですが、
この「立場主義」が教師の目を曇らせてしまっています。
学校を守るため、学級を守るため、自分という立場を守るために、
子どもの幸せが二の次になってしまっているのです。

その結果、「いい子」「悪い子」というレッテルが貼られ、
教師の「立場」を守るのに都合の悪い、
「悪い子」の人権を踏みにじるという悲劇が起きてしまいます。

いじめ、体罰などがその典型です。

そもそも、私たち教師は何のために教育をしているのか、
これを考えることが、「立場主義」の弊害から脱するための近道です。

学校という固定化された強固なシステムの枠組みの中で、
この「そもそも」を貫くのはなかなか難しいことですが、
これができないと、日本の未来はないとさえ思っています。

自分が今いる場所で、日本の未来を見据えて、
今できることを積み重ねていきたいものです。


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