教育

宿題を全くやらない子にどう対応する?

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宿題を全くやってこない子がいました。
見事に全くやって来ません。

そもそもの話をすると、
私は宿題を出したいとは思っていません。
できれば、宿題は出したくないです。

勉強は学校でやるものだからです。
よく、「学校と家庭の連携」といいますが、
「連携」というよりも、「役割分担」のほうがしっくりきます。

学習は学校で、生活のしつけは家庭で。

そういった意味で、宿題は役割分担の範疇を超えてしまいます。
学校の役割を、家庭でも担ってほしいと言っているようなものです。

ですから、私はできれば宿題を出したくないのです。

しかし、過去に宿題を出さなかったら管理職に叱られ、
保護者からクレームがありました。
現任校では「家庭学習の推進」が学校の経営方針に入っています。

というわけで、私もしぶしぶ宿題を出しています。
宿題がなかったら、
子どもも教員も有効な放課後を過ごせるはずなのに・・・。
と言っても、そんなにたくさんの量を出しているわけではありません。

その宿題を全くやってこない子がいたのです。
保護者にも連絡するのですが、
「いうことを聞かないのです。」
とのこと。

さて、みなさんならどうしますか?



いっそのこと、その子には宿題を出さない。
ってことも考えたのですが、
それをやると、さすがに他の子から文句が出るなぁと思いなおしました。

そこで、その日の宿題を放課後にやって帰る。
ということにしました。
保護者に連絡すると、「お願いします。」とのこと。
その子も、さほど嫌がらずに、「わかりました。」との返事。

それからは、「宿題を忘れました。」という朝の恒例行事、
お互いのストレスを作ってしまう恒例行事がなくなりました。
もともと集中しているときには、てきぱき課題ができる子なので、
学校でやるほうがその子にとって合っているようです。

家庭ではいろいろごたごたがあるようで、
宿題がすんなりとできるような家庭状況ではないのだろうな、
という想像がつくような家庭でした。

その日のうちに次の朝に出すべき宿題をやって、提出して帰ります。
次の日に登校してきた他の子どもたちは、
その子の宿題の上に自分の宿題を重ねて出すという具合です。

たまに、職員会議などで学校に残れない日があるので、
「先生、今日は残れますか?」
とその子から聞いてくるほどです。

その子も、私もまったくストレスなし。

宿題必要論も確かに一理あります。

しかし、宿題をさせるために、役割分担の境界を侵し、
学校が我が物顔で家庭に介入する。
様々な家庭の事情を無視して一律に同じ内容の提出を求める。

そうやって、親と子の関係を悪化させ、
教師と児童との関係を悪化させる。

そうなっては本末転倒です。
そんな状況が起きるぐらいなら、
もっと、さわやかな解決法を考えたほうがいいと思います。



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