教育

研究紀要どうすればいい?研修主任の腕の見せ所!

投稿日:2018年1月5日 更新日:

毎年の研修の成果として作られる研究紀要。
教育委員会による諸帳簿点検でも必ずチェックされます。
研究紀要を作るのは研修主任の大切な仕事です。

その研究紀要は、
研究授業に考察を書いて終わり。
になっていませんか。
これでは研究紀要と呼べませんよね。
ただの実践報告でしかありません。
その実践報告を見た人は、「ああ、がんばったんだね。」
で終わりです。



そもそも、研究とは何でしょう。
新明解国語辞典には、
「問題になる事柄についてよく調べて事実を明らかにしたり、理論を打ち立てたりすること。」
とあります。
研究によって新たな事実が分かる
これが研究の意義です。
教育文化を1歩でも半歩でも前に進めること。
これが学校での研究の意義です。

研究紀要を読んだ人が、その研究の上に新たな実践を重ねていく。
そうやって教育文化がよりよいものになっていく。
本来、研究とはこんなわくわくする営みであるはずです。

そのためには、研究紀要を読んだ人が
「その実践をやってみようかな。」
と思うように書く必要があります。

「何をしたかったのかな?」に答えるために「仮説」が必要です。
「どうやってやったのかな?」に答えるために「方法」が必要です。
「どうだったのかな?」に答えるために「結果」が必要です。
「なぜそうなったのかな?」に答えるために「考察」が必要です。

科学研究の基本中の基本です。
小学校3年生の理科の実験でもこの4つを踏まえた学びをしています。
学校の先生が、指導案と考察(という名の感想)ではお粗末すぎませんか。

私が研修主任をした際には、この「仮説」「方法」「結果」「考察」を
必ず書くようにお願いしました。
こうすることで、
「毎年やらなければいけないことだからなんとなくやるか。」
という意識から、
「自分の実践を他の人の役に立ててほしい。」
という意識へと変わってきました。

研究紀要について研究通信で次のように書いています。

・・・・・・・・・・・・
1 目的
研究紀要は次の目的のために作ります。
(1)思考の整理のため
研究員一人ひとりがどんな研究をし、どんな成果があったのかを整理します。
(2)教育文化の前進のため
それぞれの研究を公開し、他の教員に役に立つ情報を提供します。

2 研究内容の書き方について
上記の2つの目的を達するために、研究内容の部分は次のような書き方にします。
(1)自分の研究のタイトル、仮説、方法、結果、考察を書く。
(2)研究全体を1ページに収めた要約を作る。
(3)研究を詳しく書いた論文を作る。(ページ制限なし)
(4)方法や結果がわかりやすいようにできるだけ生の情報を入れる。(発問・指示、指導時間、アンケートの数値や、子供のノートなど。)
タイトルは、研究の内容がわかりやすいものを考えてください。例えば、「図を描かせることで、量感をとらえさせる指導」「話し合い活動にノートを効果的に利用させる指導」などです。読む人が自分の論文に興味をもって読んでもらえるように工夫して書いてください。
要約を作ることでどんな研究なのかが一目でわかり、研究紀要を見た人が興味のある論文を選ぶことができるようにします。興味のある論文については後の詳しく書かれた論文に読み進んでもらうことができます。レストランでメニューを見ておいしそうだなと思ったものを注文する。そんなイメージです。
自己満足に終わるのではなく、他者の役に立つように、他者が読んでくれることを意識して、より分かりやすい書き方に努めましょう。

3 構成
研究紀要は次のような構成とします。(カッコ内は執筆担当者)
(1)はじめに(校長)
(2)研究計画(研修主任)
(3)研究内容(各研究員)
⓵研究の要約
⓶研究の詳説
(4)研究の総括と課題(研修主任)
(5)おわりに(教頭)

4 お願い
研究紀要の「研究内容」の部分の締め切りを2月2日(月)とします。今年度は引っ越しがあり、年度末がバタバタします。合同の卒業式や各種書類の処理などを考えると、研究紀要を早めに作る方がよいと考えたからです。年が明けて1か月ほどしか猶予がありませんが、ご協力をお願いします。
・・・・・・・・・・・・・・・

もし興味のある方がいましたら、
紀要の一部(河村が執筆した部分)をPDF化したものをお送りします。
希望の方は以下のアドレスにメールをください。
kawadai1978@gmail.com



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