教育

「心配だ。」という代わりに

投稿日:2017年12月19日 更新日:

保護者と話していると、よくこの言葉が出てきます。

「~が心配なんです。」

その気持ちはよくわかるのですが、
その言葉を口に出すことが子どものためになるとは限りません。
むしろ、子どもにとって悪い影響を与えかねないなとも思います。



「心配だ」
ということは、今現在困った状況が起きているわけではなく、
これから困った状況になるのではないかと思っているというわけです。
未来に悪いことが起きるんじゃないかと予想しているわけです。

「心配だ」と口に出して言うことで、
未来にその困った現象が起きることを期待することになってしまいます。
自分の言ったことが起きなかったら認知的不協和を起こし、
その現象が起きるように無意識が働いてしまうのです。

世の中のお父さんお母さんで、
「あなたのことが心配だ。」
と言ってしまう人、大丈夫ですか。

自分の子どもに、
「あなたの未来に悪いことが起きる。」
という予想を伝えているのです。

子どもにとっては、
「僕には今から悪いことが待っているのかもしれない。」
と思わせてしまうのです。

お父さんお母さんだけでなく、
子どもも、悪いことを引き寄せてしまうようになります。

私は、保護者の方と話をするときに、

「今、~で困っているんです。」
という方には、自分の知識、経験の中からできる範囲で、
アドバイスをしています。
それは、今現在起きている困ったことに対応する必要があるからです。

そんな保護者の方に対しては、
具体的な方法をアドバイスしますし、
学校でできることがあれば、すぐに対処します。

しかし、
「~が心配なのです。」
という保護者の方に対しては、
「大丈夫ですよ。安心して下さいね。」
「がんばっていますので、信じてあげてくださいね。」
と言うようにしています。

もちろん、未来に備えることは大切ですが、
未来をいたずらに怖がることは現在を見失うことになります。

今、がんばっている子どもの姿をしっかりと見てあげてほしいと思います。

今、現在の子どもたちが成長するのです。
今、現在の様子をしっかりと見てあげてください。
それが、未来の幸せにつながると思います。

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私の母は、よくこう言っていました。

「大輔は、悪いことはせん。信じてるからね。」

私は、これを言われて、うれしく思うと同時に、
「裏切れないな。がんばろう。」と思った記憶があります。

「心配だ。」というよりも
「信じてるよ。」と言いましょう。

「信じてる」
という言葉は、
「あなたの存在を、受け入れてるよ。」
というメッセージにもなります。

親は子どもにとっての安全地帯であるべきです。
安全地帯があるからこそ、色々な事にチャレンジできます。
チャレンジして失敗して帰ってきても、
「信じてるよ。」
と言ってくれる両親がいることで、
また、チャレンジしようと、がんばることができるのです。



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