教育

既製品とオーダーメイド

投稿日:2017年12月15日 更新日:

小学校の先生の中には、ジャージで授業をする人もいるのですが、

私は、ドラマに登場するジャージ姿の先生のイメージが大嫌いなので、
体育の授業以外は、できるだけネクタイを締めてスーツで授業をします。

そんな私の嬉しい味方は、「洋服の○○やま」です。

ブランド物のスーツを格安で買うことができます。
2着目、~円とか、
下取り~円、などの格安サービスがあるので、
子どもと遊び、チョークの粉にまみれ、給食の配膳をする教師にとって、
安いブランドスーツが買えるのはとてもうれしいです。



しかし、

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そんな量販店で買うスーツは、既製のサイズで作ってあるので、
なかなか体にぴったりフィットするものに巡り合えません。

ずんぐり体型の私にとって、
ウエスト、股上、腿周り、肩幅、袖丈などがぴったりくる
スーツがなかなか見つからないのです。

ウエストを詰めてもらったりするのですが、
股上が深すぎたり、
腿周りがきつすぎたり、

肌触りも気になる性格なので、
自分の体型や好みにぴったりのスーツに
出会ったことがありませんでした。

たまたま、今着ているスーツはしっくりくるので、
今までに買った他のスーツは全く着ずに、
そのしっくりくる2着だけをずっと着まわしています。

自分に合う既製品を見つけるのは、極めて難しいと言えるでしょう。

服ですらそうなのですから、

人の人生を左右する教育が既製品だったら・・・・。

よく考えてみれば、世の中の教育はほとんどが既製品です。
「特別支援教育」という名前で申し訳程度の、差別化を図っているぐらいです。

通常学級
情緒障害学級
知的障害学級
その他

ぐらいの選択肢しかありません。

スーツのサイズでも、もうちょっとたくさんラインナップがありますよね。

それらの既製品の教育は、
人をカリキュラムに合わせなければなりません。
人によっては、ダブダブのカリキュラムであったり、
窮屈で身動きが取れないようなカリキュラムもあるでしょう。

スーツの仕立て屋さんが、
体の様々な部分を、採寸するように、

その人の興味関心、知的レベルに見合った、
オーダーメイドの教育ができないものかと思っています。

算数は、5年生の勉強をし、
国語は4年生、理科は、中学生レベルの勉強をする。

こんなオーダーメイドのカリキュラムが組めないものでしょうか。

一昔前までは、難しかったかもしれませんが、
ICTが発達した現代では、十分可能だと思います。

子どもたちが自分にぴったりの洋服を着るように、
自分にぴったりの教育を受けることができたらいいなと思います。

今日、作文の授業をしていて、
なかなかうまく作文できないA君には、
書きたいことを聞き出して、それを赤鉛筆でノートに書いてやり、
「これをなぞっておいで。」という指導をしました。
なぞって来たら、それを読ませてから、
「よくできたね。」
と言って大きく丸をつけました。

他の子とは、全く違う学習活動ですが、
その子は私とのやり取りを喜んで、
楽しそうに学習していました。

もし、カリキュラムのしばりがなければ、
一斉指導というしばりがなければ、
もっとA君に合った指導ができるだろうな
と思いながら、

心の中で、そこまでしかできない現状への言い訳をしていました。

オーダーメイドの教育がもっと普及するように、
微力を尽くしていきたいと思います。



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